「ふしぎ工房症候群 EPISODE10 最後の願い」原文听写
上一篇 / 下一篇 2008-01-15 14:13:21 / 个人分类:HC发源地
继续挖坑~^_^这次是森久保的工房原文哦~不过还需要别人来重新校对~☆翼の夢★舞の城☆聯盟']:ne^H(ns$]
预告:狼集论坛最近要在森久保的生日那天把这部工房的电子书放出~有兴趣的亲就到那里下载吧~^_^
_1i.Z$w6`QC.i"e`0ふしぎ工房症候群 EPISODE10 最後の願い
語り:森久保祥太郎
Track1:prologue
日常で起こる些細で不可思議な出来事、それが人の思考と行動に与えていく過程と結末を知りたいとは思いませんか?この物語はあなた自身の好奇心と願望に基づいて構成されています。ともすれば見落として終いがちのいつもの風景の中に、あなたが不思議工房を見つけることをできるようにお手伝いしましょう。
Track2:ロクデナシ☆翼の夢★舞の城☆聯盟2C pr1K6s] Q8_XB
俺は悪い奴なんだ。きっと誰からも好かれていない。それは人の態度を見れば分かる。俺と目が合うのをみんな恐れている。明らかに自分たちと異なる存在から目を背けようとしている。臭いものにアフタをしろう、ではなく、たれか蓋をしてくれると、他人に縋ることしか連中は心のうちを知られないために、俺を通り過ぎで行こうとする。まったく。頭に来る。だから気に入らないやつには脅しをかける。逆らをやつにはすぐ手を出す、我が儘で傲慢、上げぐに他人をまったく信用していないから。誰に対しても容赦がない。上辺だけの仲間はいるが、友達はいない。でも、孤独を感じたことはない。自分だけが頼って、好きでこうなった訳じゃないが、別にそれでいい。今更生き方は変えられない。そう思っていたところ、あることをきっかけに考えが変わった。俺はいい奴になりたい。今まで願ったことはない。俺の最初で最後の願いかもしれない。
仕事は長続きせつに転々とした、対外は偉そうにしている上司をぶん殴っておしまいだ。その俺が転職と思える仕事についた。金融の取り立て屋だ。非合法の会社だから、いろいろ問題はある。法廷禁漁はとうに無視している。島田では闇金と呼ばれている。だが、借りた金が返すというのは、人として当たり前の話だ。港外な禁漁を承知の上で、連中は金を借りに来る。借りるときは恵比須顔、返すときは鬼の顔とはよく言ったもんだな。まともに返す奴はまずいない。それを追い込むのが俺の仕事だ。特に泣き落としには要注意だ。連中はいつでも俺たちの好き伺ってるし、逃げやしも速い。同情でも仕様をもんなら、すぐに揚げやしを取られる。本当にいろんな奴がいて、驚かされることばかりだ。いつだったが、さんざんに逃げまっていたくせに、株で設けらしくさすたばを空にバラ舞えた奴もいる。勿論拾ったさ。回収するのが仕事だからだ。その後新聞を見たら、奴は詐欺罪とかで無償くりになっていた。まったく、とんでもない奴だ。失踪する奴もいるんだ。その場合は家族を行こう。自分が逃げれば、見市がどういれば知っているくせに奴らは平気だ。自殺奴らもいるが、そうなったら仕方がない。警察も介入する。死ぬ勇気があるなら、生きて金を返し上がれ、と思うなら、次のターゲットが待っているから、深追いもしない。まったく。世の中はろくでなしばっかりだ。まあ、そこに俺は自分の存在意義を乱すことができ、ろくでなしがろくでなしを追いこう。皮肉な話だが、俺はここで優越感に浸ることができる。俺以上に悪い連中は相手にしているわけだから、心は痛まない。俺はいい奴ではないけれど、ながったことはしていなと信じている。だから自分はさておき、人に悪い奴と言われるのは我慢ならない。
Track3:自殺未遂☆翼の夢★舞の城☆聯盟w5YaF}UA
仕事に行った帰りの事だった。その日はかなり脅しが聞いたと見え、不動産の名に変更にまで漕ぎ着けた。大習慣だ。よう機嫌で歩く俺に同行していた後輩が愉快そうに声をかけた。「兄貴って本当に悪い奴ですよね。」俺は一瞬で切れた。「馬鹿野郎!」言うが早いか、俺の拳は後輩の顔面を捉え、そのまま続けざまり殴り続けた。後輩は訳も分からず、ただ許しを請う出来たが、腹の虫が治まらなかったので、四つん這いの腹に蹴りを入れ、置き去りにして駅へともかった。そこで、思いも寄らない事件が起きた。
ホームを立つ俺の傍らにふらふらと歩いてくる若い女がいる。危ねぇなと思っていたが、目の前に立ち止まった。白い連れを付いていたが、盲目だということはすぐにも分かった。にしても様子が変だ。思い詰めた顔をしている。まさかこいつ...列車がホームに差し掛かった瞬間、俺の予感が的中した。女は息をよく前に足を踏み出した。「おい!」とっさに俺は女の手をつかった。血がいっぱい手前引いたって。息をおいてホームを転がった女は今度はすっぷしたまま声を上げて泣き出した。仕替えの端に駆けつける駅員の姿を見ながら、俺は呆然とそこに立っていた。厄介な事になったと思った。誰もこの状況をはくできない。そればかりが、むしろ俺自身が暴漢か痴漢と思われる可能性だって十分もある。俺を見れば、誰もがそう思う。所詮世の中から姿形で判断する物だ。案の定事情の説明で俺も女に同行する羽目になったが。
幸い誤解はすぐ解けた。女は正気に戻り、自殺の計ったことが要因に分かったからだ。それにしても、それまでの俺を見る駅員たちの目ときたら、本当に腹が立つ。完全に俺を容疑者と決めつけている。これだから世の中の連中は嫌いなんだ。普段ならすぐに切れる俺も自殺未遂をまな辺りにしたこととその場の状況から判断して、黙ることにした。解放されると分かって席を立ち、ドアに向かって歩き出した。すると、背中後中に「あの」という声が聞こえた。構わずにドアを開けると、「ありがとうございました。」という消え入りそうな声が続いた。俺は一瞬に立ち止まった。「命を粗末するんじゃないぞ。」振り替えもせずにそう返答すると、後ろでドアを閉めて立ち去った。面白くねぇ。一人のごとに呟くと、券売機にある壁を蹴った。せっかく今日はいい仕事をして気分がよかったのに、後輩のせいで、あの女の世で台無しだ。所詮他人事だし、普段なら見て見ぬふりをする。目の前であんな行動を取られて、反射的に動いたに過ぎない。トラブルに巻き込まれ拘束されて、不愉快な思いをするのはうんざりだ。それに、俺は簡単に死のうとする奴は嫌いだ。生きている責任をまっ閉じあがれ!「ああ~」ため息を漏れた。今日の俺はどうかしている。いくら頭の中で議論してたって始まらない。俺らしくもない。こんなことはさっさと忘れてしまおう。ちょうどこの週末は仕事がない。明日は土曜日だし、今夜は飲みあがして憂さは晴らそう。そう考えながら、半考えと足を抜けた。
Track4:偶然
明けて月曜日。いつものように出社してから現場に向かった。先週の出来事もすっかり忘れ、仕事について冷静に計画を練る。いつもの自分に戻っていた。今日は失踪した男の家族を追い込みに行く。この男がまったくとんでもない奴で、一人暮らしの娘の連絡先を残して遁辞出しちまった。自分さえ良ければ、ほかはどうなってもいいという典型的なろくでなしだ。まあ、こっちとしては回収さえできればいいわけだけだから、知った凝っちゃないな。
住所と地図を見比べながら、目的地に到着した。ここか。築何十年かと思われるボロアパートを見上げ、俺は呟いた。「この様子じゃ相当な貧乏暮らしだ。」回収も用意じゃないなという思いがよぎる。まずはドアベルを数回鳴らしている。部屋も様子に変化はない。暫くして、立て続けにノックをしている。人の気配がしない。留守かと考えたが、上司から前もって連絡を入れてあるから、居留守の可能性もある。確認しようと、ドアノブに手をかけたら、簡単に開いてしまった。寝てるのか。ずいぶん不用心なと思いながら、そっと部屋の様子を覗いて、仰天した。
玄関から入ってすぐの居間に人が倒れていた。俺は慌てて駆け寄った。「おい!どうしたんだ?」そう言って抱き起こしたら、顔を見て二度仰天した。あいつだ!忘れもしない。あの自殺未遂の女だ。俺が助けた女は俺が追い込んだ男の娘だったんだ。そうとは知らず、俺はその娘に追い込みにやってきた。頭の中をいろんな考えがぐるぐると駆け巡った。何てことだ。こんな偶然があるなんて信じられない。こいつが死のうとしたのは親の借金のせい、ひいては俺のせいとでも言うか。いや、そんなことはない。あくまで借りた金を返さない奴が悪い。失踪して娘に借金押しつけた親のほうこそごくはくにんだ。その娘を俺が死の淵から救った。感謝されこそすれ、恨まれる筋合いはどこにもない。俺は正しい。間違った事なんかこれぶっちもしていないんだ。
ふと、嫌な予感がした。まさかこいつまた死のうとしたんじゃないのか?とっさに周りを見渡したが、睡眠薬らしきのものが見やたらない。凶器になる物もない。首を釣ろうとした形跡もない。手を取ってみると、脈はある。息もしている。すると、女がうっと呻き声をあげた。僅かに意識を取り戻したようだ。「大丈夫か?しっかりしろう!」顔が真っ赤だ。額に手をやると、相当熱い。高熱を出しているのは明らかだ。汗もぐっしょり快気。救急車を呼ぼうと、携帯に手をかけたら、女の手がぴっくりと反応し、それを制した。「医療費も払えないから。」という掠れた声がした。「馬鹿!んなこと言っている場合じゃねえだろう!」叱責すると、「女が本当にお金がないです。」と言って、苦しそうに嗚咽を漏らした。「くそ!どうする?」隣の部屋に目を移すと、ベッドが見えた。俺は女を抱きかかえると、そこに移動して寝がした。汗でびっしょりになった服も着替えさせなければならない。なつはおいよを沸かした。それから、着替えらしき物を適当に探した。「いいか?俺は男でも我慢しろうよ!」女の着ている物を全部脱がせて、体を拭いた。それから、着替えさせて、今度はコンビニに走った。ロックアイスとスポーツドリンク、外に何か口に入れられそうな食料を買い込んだ。薬局を探して、よく効きそうな薬と栄養ドリンクを手に入れた。ロックアイスはタオルで巻いて、氷枕のかおりにする。薬を飲ませ、水分も取らせる。額に濡れタオルを取り替える。時間おいてまた水分を取らせ、軽い食べ物を口に入れる。汗をかえたらまた着替えさせる。それを繰り返した。
Track5:現実
ふと真倉もとの時計に目をやると、時刻は夕方に指し掛っていた。女の様子もだいぶ落ち着いてきたようだ。俺は呆然と窓の外を眺めながら、考え事をしていた。俺はここで一体何をしているんだろう。借金の返済を迫りに来ておいて、女の看病をしているなんて、どう考えても普通じゃない。そもそもあの自殺騒ぎの時から可笑しくなっていた。この女と関わることで、自分を見失い掛かってるんじゃないか。俺の仕事は債権の回収だ。それを忘れちゃいけない。
そう考えていると、「あの」という声がした。意識がはっきりしてきたらしい。俺は憮然としたまま答えなかった。すると、「あの時の方ですよね。」と続いた。「あ?ああ。」俺は思わず曖昧な返事をした。そう言えば、この女が目が見えない。朦朧として意識の中にも俺の声だと分かったことに少し驚いてからだった。女は駅でのことに、改めて礼を言うと、「なぜここに?」と聞いてきた。そりゃ聞くだろう。いくらは助けてきた人間でも、今度は知らないうちに家に上がり込んで、自分を看病してるんなんて普通じゃあり得ない話だ。俺は焦った。「ああ...通りすあれに...それじゃなくて、あなた心配だから様子を見に来たな。あんたが倒れていたんだ。」今度は自分の言葉に驚かされた。寄りによって何を言い出す。心配だからって、後から様子を見に来る他人が、どこに。しかも勝手に上がり込んでいだから、泥棒か強盗の類と思われても仕方がない状況だ。単刀直入に「借金を立て」と言えば済むことじゃないか。まったく!今日の俺は本当にどうかしている。
少しうろたえていただが、女が「看病までしてもらって本当にすみません。いい人なんですね。」と言った。「ああ?」俺の話をマジにこの女も驚いてな。「いい人」なんて言われたことがない俺は一層面喰った。「い、いや、俺は...」言いかけて、俺は口を積むんだ。もういい。今日は引き上げて、明日は出直そう。そこで金の話をすればいい。その頃にその女も立ち直っているんだろう。俺も冷静になっているに違いない。
そう思って立ち上がったら、部屋の隅にテーブルに置かれた見られた封筒が目に入った。うちの会社からの支払い督促状であることはすぐに分かった。「やっぱりこれは現実なんだ。」そう自分に言い聞かせていると、外にも似たような封筒がいくつかもあることに気が付いていた。それを手に取って、俺は愕然とした。あの親父、借り玉はうちのだけじゃなかったのか。それを目に見えない娘に押し付けるなんて、犬畜生にも劣る奴だ。俺は激怒したが、ふと、ある思いに気付いた。つまり、もう既に何人がここに来ている。だからこの女は思い詰めて自殺を計った。俺に助けられたものの、辛労なたたって倒れたんだろう。やばい。例え俺はこのまま帰っても、ほかの業者に女を引っ張って控える。目が見えないから夜の商売にも限りがある。当然体を張る仕事しかない。俺だってそうする。連中にこいつは渡す訳にはいかない。それが俺の仕事だからだ。
俺はとっさにテーブルの上にあった部屋の鍵を使う。「鍵を借りていく。いいか?誰が来ても絶対にドアを開けるんじゃないぞ。返事にしてもダメだ。とにかく、じっとしてるんだ。あ、それが勝手に来てもんがあるから。それを食って体力を付けろう。薬を飲むのは忘れんな。明日また様子を見に来る。」女は素直に「はい。」とだけ言った。普通なら鍵を持って行かれたら抵抗する話だが、女はすっかり俺を信用しているようだった。俺は玄関を出ると、外から鍵をかけた。よし!これで俺以外は誰も入って来れない。いろいろあったが、この仕事の第一歩は成功だ。俺は日の暮れかけたら住宅が洋々と引き揚げた。
Track6:いい人
会社に戻った俺は今日の結果を報告して帰ることにした。明日は朝一番でまたあそこに行こう。ほかの業者の事もあるから。なるべく早いほうがいい。そう思って、早めに退社した。家中を急ぎながら、俺はこれまでの事を整理していた。女の自殺を止めたのは反射的な行動だった。取り立てに行った人間が同一人物だったのは単なる偶然だ。倒れていたたのは予想外だったのが、看病したのは二度安全したため。それによって、同業他社の情報もしえることはできたし、うちだけが鍵を入社することのはできた。鍵のことは本人の同意も得ているし、騙したことにはならないだろう。後は明日。冷静に話し合えばいいだけのことだ。なんだ、いつもの俺と同じじゃないか、と思ったら安心した。この数日、特に自分に変化があった訳じゃない。ただ偶然が重なり、一時は同様もしたが、結果としては、きちんと仕事をこなしている。これでいい。ふとまた酒が飲みたかった。ここのところ飲みすぎだから、柄にもなく休館日と決めていたが、ちょっと酔っていることにした。
馴染みのバーカウンターで座って飲んでいると、後で入ってきたカップルが隣でいちゃいちゃし始めた。うざいなと思っていたら、女が男に「あなたって本当にいい人ね。」と言っているのが聞こえたが、俺は聞こえよがしに言った。「本当にいい奴なんて世の中にいるのか?下心あればこぞいい奴なんじゃないの?」男が一瞬こっちに向いたが、俺の立ちを見てやばいと思ったんだろう。女を連れていそいそと出て行った。所詮見た目で判断するのが世の中だ。そう言えば、あの女は見た目で俺を見た目で判断をしないな。と考えたところで、盲目だった事を思い出し、つい声を上げて笑ってしまった。てれかくしにぐらそう飲み干したところで、「いい人なんですね。」という女の言葉が脳裏を過った。今度は頭にこびりに付いて離れない。「いい人か…は…」俺はため息を吐いてから、つい顔注文し、それをまて一気に飲み干した。「何がいい人なもんが、俺は悪い奴なんだ。それを信じているあいつが悪い。あの女がどうなろうと、俺には関係ない!俺はただ仕事をするだけだ!」酔いが廻ったのか、いつの間にか声を出してぼやいていた。なんとか釈然としない、胸に何が支えているような気がして、俺は苛立った。「くそ!」思わずカウンターを叩いて、またぐらそうあおいで、周りの客がハッとして俺を見る。マスターが近づいていて、俺の耳元で言った。「その方に惚れたんじゃないの?」口に含んだ酒をぶっと吹き出しそうになった。「ああ。この俺が?は、まさか…そんな事ある訳ない!まったく!馬鹿げて!ははは…」俺は大声で笑った。今度は笑いが止まらなかった。
Track7:ふしぎ工房
バーを出ると、まっすぐ家に向かった。ところが、相当くないはずなのに、なかなか辿り着けない。ふらふら歩いているせいか、時間がかかってしょうがない。「飲みすぎだか…」そう呟いていると、気付いたら、西側のフクロウ工事にいた。「ああ、どうだうわ...」辺りを見回してみるが、まったく見覚えない場所だ。ふと、視界の端に奇妙な看板を見つけた。取りたに筆で殴り書いたような文字で「ふしぎ工房」とある。「…なんだこりゃ!」
近付いて見ると、看板の隣の戸口に「どなたでもお入りください」という張り紙がある。こんな住宅外のど真ん中にどんな了見で店を開いてある。どうせ改めに金冠なんかだろう。こういう奴がいるから世の中ちっともよくならねんな。用意も手伝って、自分の事をたまにあげて、腹を立てた。「ふざけあがって!」張り紙を引きあがし、今度は隣の看板に手を挙げた。すると、足元で猫が激しく鳴いた。視線を落とすと、全身総毛だった黒猫が俺をにがみつけている。「なんだこいつ!」蹴ろうとしたら、今度は息をよく噛み付いていきあがった。「この野郎!」振り払おうとしたら、猫はさっと身をひるがいし、軒下に逃げ込んだ。俺は気がお障らずに、張り紙伸してあった引き戸を生き良いよく上げた。こうなったら、飼主ともども張り倒してやる。
俺は中にズンズンと足を振り入れた。すると、倉庫の中のような伽藍とした部屋の中央に大机があって、そこに老人が座っているのが見えた。俺は構わずに老人の前に進み出た。「おい、あんたんと俺も倒れの猫が俺に怪我を負わせたよ。一体どうしてくれる?」老人が眼鏡の縁を持ち上げると、冷ややかに言った。「おお、それはすまないことをした。だが、お前さんも張り紙が破っただろう?お愛顧じゃないのかね。」「な、何?!」「それにここはお前さんのような悪い奴が来る所じゃない。とっとと帰りなさい!」
他人に一番言われたくない言葉を聞かされ、俺の身気にぴくりとしがなよった。「なぜ俺が悪い奴だと?」「顔を見れば分かる。」「この糞爺!」俺の拳が前に出る瞬間、老人の眼がギラリを光った。一瞬消えたかと思うスピートでパンチをかばすと、逆に、俺の顔面に拳を叩き込んできた。仰け反りながら後退する俺を衰微に冴えるように老人の拳が追ってくる。散々叩きのめされたあげく、床に撃沈にした俺は次に容認も恐ろしい光景を見た。老人が大きな突けも乗れしを振り翳して、正に俺根が手で振り落とそうとしているところだった。老人の口元がにやりとした。きっとこれが悪い夢に違いない。でなければ、俺が相手したのは悪魔とした思えない。そこまで考えるのが精一杯だった。着けもど石は迷いことなく、俺の顔面に向かって振り落とされた。その石に向かって絶叫した。「ああ!」という音が聞こえた。気付くと、石は俺の顔に横擦れて、床に減り込んでいだ。
暫くして、老人の前にしょんぼりと背中丸目で座っている自分がいた。「で、ご注文は?」「いやめ金は勘弁してください。」「馬鹿者!ここでは幸せを売っておる。」「あ、そうか。幸せも金で買えるもんな。」老人の平手が飛んだ。「早く願いを言え!」「願い?俺の願いは…いい奴になることです。」「ぎゃ、これに。」老人は注文書と鉛筆を差し出した。俺は言われるのままにそこに願いを書き込んだ。老人はそれを受け取ると、今度は控えと「請求書」と書かれた封筒を寄越した。「代償は高く付くぞ。」老人の口元がまたにやりとした。ついに悪魔と契約してしまった。
Track8:危険なやつ
はっとして目覚めると、そこは俺の部屋だった。時計を見ると、もう朝になっている。夢だったのか。俺はほっと胸を撫で下ろした。と同時に、心底夢でよかったと思った。それほど恐ろしい夢だった。正に悪魔だ。びっしょりと汗を掻いている。急いでシャワーを浴びてから服を着替え、自宅マンションの後にした。行先はあのアパートだ。
「うん?あれは~」アパートに近づいたところで、俺はさっと身を隠した。「もう来てやる。」女の部屋の前に、何人がたごろしている。これでは容易に近付けない。まさかあいつドアを開けたりしないよな。もうここにはおいておけない。一刻も早くすれ出さなければ…そんな事を考えながら、近くにファムレそう見つけた早い。暫く様子を見ることにした。大分時間がたってくるが、漸く人影が消えた。もう時間は夕にしょうぼにあってから、随分待たされた感がある。まだどこかにひそんかもしれない。辺りに注意に払いながら、鍵を使ってさっと中に滑り込んだ。
女は部屋の隅に蹲るようにしていたが、俺が入ってきたのが分ると、あっと声をあげて、這うように近づいてきた。大丈夫かと声をかけると、震える声で、夕べから何人ものが来て、怖くて眠れなかったと言う。額に手を当たると、もう熱は下がっているんだ。見回すと、言い付け通り薬を飲み、食事も水分も取った形跡がある。もう大丈夫だなと判断して俺は凍えて言った。「ここにいても危険だ。簡単に身の物を持って出よう。」女は素直に「はい。」と頷いた。胸に軋みが走る。俺も連中と同様危険な奴なんだよ。という心の呟きを振り払うように急ごうと女に音がした。実は近くにタクシーを止めてある。自分や会社の車は足が着く可能性があるから、極力使わない。俺は常に万全な注意を払っている。アパートの周囲を伺いながら、俺は女を連れてタクシーに乗り込んだ。これで全て上手くいく。俺はそう思った。どこに行くんですかと女が聞いた。俺は終始無音だった。
Track9:真実
最初は事務所に向かうつもりだった。ところが、気付くと俺は女を自分の部屋に連れ込んでいた。どうしていいか分からない様子の女に俺は言った。「ここは俺の部屋だ。ほかにおもやとる場所がなかったから連れてきた。当分はここに身を隠せばいい。その後の事はまた考える。好きに使ってくれ。」手を取って、部屋の配置や家具の場所を教えた。そして、「出て来る。」と言い残し、自宅マンションを後にした。俺は歩きながら、次に取るべき行動を考えていた。とりあえず事務所に顔を出し、まだ交渉に時間がかかると言っておこう。後の事はどうすればいいか思いつかないが、今日は一日くらいは持つだろう。いざとなったら、やはり女を差し出すしかないかもしれない。
夜になって部屋に戻ると、女が「お帰りなさい。」と言って、笑顔で出向いだ。ああ?一人暮らしが長かったから、耳慣れない言葉に内心戸惑った。すると今度は居間の方から何やらいい匂いがしてきた。見ると、テーブルの上に食事の用意が出来ている。
「こ、これ、作ったのか?」「あり合わせですけど...」という女の言葉に「冷蔵庫には大したものは入ってなかったはずだがと考えている」と、「家から少し持ってきましたから」と、女が言った、ただでさえ、三品の他人の家で食事を支度をするのは大変だ。しかも、目の不自由の体で、派としてそれが可能かどうか。さぞかしい苦労をしたに違いない。俺はものも言わずに食卓に着くと、料理に手を付けた。今まで生きていて、これほど旨いと感じた事はない味だった。
食事を済ませ、女を風呂に入れた後、俺もシャワーを浴びた。寝室では女をベッドに寝かせ、俺はソファーに横になった。暫くウドウドしていたら、ソファーに女が座っている事に気付いたた。「…どうした?」すると女は「借金は必ずお返しします。私にできる事なら、どんな仕事でも構いません。」と言った。俺は仰天した。「あ、し、知っていたのか?」女は「はい。」と言って頷くと、「私も馬鹿じゃありませんから。」と、笑って見せた。そして、「どうせ誰かに連れて行かれるなら、一番優しくしてくれたあなたについて行こうと思いました。」と。「優しい」という言葉と、この女の純粋さに打ちのめされた気がしたと同時に、俺はつい自分に嘘がつけなくなった。女を強く抱きよせた。女も俺の胸の中に顔を向けた。俺の腕の中で女は泣いていた。俺はこの女が愛しくてたまらなかった。その夜、女を抱いた。そして、抱き合ったまままんじりともせずに朝を迎えた。
Track10:決心
早朝、女を連れて自宅を出たが、女が覚悟を決めている様子だった。タクシーで駅へと向かった。ホームに入ってきた列車の指定席に座らせると、ここで漸く異変に気づいたように「え?」と言って、見えない目で立ったままの俺を見上げた。俺は強く言って聞かせた。「いいから、向こうに着いたら、出向い変えて、電話は事情で話せてある。きっと、力になってくれるはずだ。」女は「でも...」と言って、俺の手を強く握った。「大丈夫から。俺の後から必ず行く!向こうで待ってるな。いいな。」発車のベルが鳴り響く、話そうとしない女の手を振り切ると、ホームに飛び寄りた。列車の窓を叩きながら、こっちに向かって必死に何かを叫んでいる女の姿が目に入った。それに、列車が小さくなって見えなくなるまで見送った。これでいい。俺は決着を付けなければならない。だから、一緒に逃げる訳にはいかない。どの道無事に済むとは思わないが、とうに覚悟ができている。
駅を出たところで男たちに囲まれ、無理矢理車に押しくられた。着いたのは事務所だった。社長の前に引き摺る出された。社長はかなり不機嫌な様子だった。「他社から来るエムが入っている。お前が女を連れて逃げたとな。俺は「え?」という顔で社長を見上げた。アパートから連れ出した時、やはりどこかで見られていたことがある。「無事に債券を肩代わりしろうと言ってきてるぞ。一体どうするんつもりだ!」社長の蹴りが腹に減り込んで、俺を渦変った。俺は震える手で持っているばっかから、マンションの権利所と、全財産を入った通帳と印鑑を差し出した。「こ、これで見回してもらいませんか?」社長はそれを受け取ると、ぱらっと何かを確認してから、机の上にバサッと置いた。「ほう~準備してきているとはいい心掛けだな。それにしても、ずいぶんとうちで稼いだじゃねえか。だから、これじゃチットばかりたらねんだよ!」なたしても社長の蹴りが入ったが、俺は咳き込みながらこんげんした。「頼みます。俺は俺どうなっても構わないから。女だけは...」「はあ~いいだろう。どの道お前にはたっぷり仕事をしてもらわなきゃなんないかな。社長は背を向けると、混んだん周りの男どもが俺を袋んし始めた。特に後輩の奴には滅入りの俺に蹴りを浴びせながら、「ははは!いつも先輩吊らして、おろいた盛り上がって!邪魔ねえ!へははは~!!!」今度は顔を蹴られて、床を転がった。息も絶え絶えな俺の耳に社長の声が聞こえた。「女を探して連れて来い。」と。「ま、ま、待って!約束が違う!」「約束?そんな物が有効かどうかお前が一番知ってるだろう。示しが付かねんだよ!」今度の社長の蹴りは俺にしっかり受け止められたまま行き場を失った。それを救いあげると、社長はもんでりゅって、引きがんだような罷免を上げた。気付くと俺は周りの男たち全員をぶちのめしていた。
俺は会社のビルを出て、よろよろと歩き出した。手を上げてタクシーを止めた。駅に向かって、列車に乗るだめだ。その時だった。背後からおたきびがして、振り返ると、ドスンと、腹に突き刺さる物があった。「ははは!つばびあがる!」そう叫んで走り去っていく後輩の背中を見ながら、俺は仰向けに倒れた。腹が物凄く熱い。俺を中心にちだまりが出来ているのが分かる。だが、体がいることを聞こえなかった。
Track11:走馬灯
「俺は死ぬのか?...」過去の思い出が走馬灯のように甦った。小さい頃から人と違うと言われ続けてきた。途中から自分でも違うと思うようになった。いい意味じゃない事にはすぐに気付いた。「落ち零れ」、それが俺に与えられた称号だった。「落ち零れ」は落ち零れらしく生きていくしかない。そして俺はろくでなしの隣り、ろくでなしのまま死のうとしている。まったく!俺らしいと思った。
すると、黒猫が俺の傍に来て、顔を舐めた。見ると、あの「ふしぎ工房」の猫に似ている。俺を慰めているのか?俺は猫に問いかけた。「なぁ…俺はいい奴になったかな…」黒猫が頷くように「にゃあ」と鳴いた。「…よかった…」そこで俺は爺さんの「代償」という言葉を思い出した。「そうか…大きな代償というのは俺の命だったんだ…」俺は当座から意識の中で、自分が幸せになった考えに良いし得ていた。もう思い残すことはない。そう思ったら、意識が取りてた。
