日本ZFが行ったとある実験の失敗により、「凶暴化」する体質となった被験体の少年たち。
監察官となったあなたは彼らの凶暴化を阻止し、命を救うことが出来るのか――
実験の裏に隠された、悲しき愛の物語とは……。
【あらすじ】
―――西暦2045年。時代と共に進化していく科学技術により、日本ZFは人間の開発を行う時代を迎えていた。
人口が減少し続ける国内では、少しでも多くの労働力を必要としていた為
、ZFは「休息を取る必要が無い人間」の開発に着手する事を決定。
実験名は―RUNLIMIT(ランリミット)―
無作為に選出された国民は「被験体」としてZFが独自開発した薬を投与されることに……。
そんな中、実験の「被験体」に選ばれた一人の少女がいた。
だが、少女の幼馴染である6人の少年達は、彼女を守りたいが為、自らが身代わりとして「被験体」となった。
それから、5年後――。「RUNLIMIT」は、史上最悪の実験と呼ばれることに……。
被験体は夜になると理(xing)を失い「凶暴化」する体質と変わり果て、やがて死を迎える。
彼らはその命にタイムリミットをつけられたのである。
そんなある日、少年たちが守りぬいた少女が「RUNLIMIT」プロジェクトの監察官となって彼らの前へ現れる。
その手に被験体の「凶暴化」を止める為に開発された新薬を手にして……。
残酷にも彼女の中に、彼らと過ごした記憶はない。
果たして彼女は、被験体の命を救うことができるのか。
少年たちを待ち受ける結末は死か――。
それとも――。
■あらすじ
――散乱した実験室の中、滝郁人は意識を取り戻す。
昨夜も、凶暴化した郁人。その際暴れたせいか、室内は酷い荒れようだった。
だが郁人は、 ***
下载/download/otomedream/ダウンロード*** に落ちている一冊の本を見つけ、安心する。
「よかった……。この本だけは無事で」郁人にとって、その本はなによりも大切な”思い出”だからだ。
五年前、日本ZFが行った実験「RUNLIMIT」の被験体となった郁人は、
実験失敗の代償として、その身体に致命的な欠陥を負ってしまっていた。
夜になると、実験が与えた右脳・左脳への影響で理(xing)を喪失し、
凶暴化する体質へと成り果ててしまったのだ。
17歳の彼に残されたタイムリミットは、あと僅か……。
ある日、郁人に新しい監察官がつく。
その相手は、郁人の幼馴染の少女。
だが、彼女の脳内に、郁人と過ごした記憶は残っていない。
郁人は、自分が危険な存在であるのを理由に、彼女と距離を取る。
一方彼女は、郁人が大切にしている思い出の本について「懐かしい気持ちになる」と言い始め……。
この再会によって、実験の裏に隠された悲しき愛の物語が、ふたたび動きはじめる――