会社が傾きかねないミスを上司が犯した。
しかし上層部の忖度によって、クビを切られたのは私。
噂は広まり転職は絶望的、仲間は私の元を去って行った。
心は疲弊し、自暴自棄になっていく中で出した答えはひとつ。
自殺サイトで有名なその島を私は最期の地に選んだ。
島に着いて私は海に入る。
けれど、苦しさに耐え切れず浜へと逃げ帰ることしかできなかった。
「なんだ、死ななかったんだ」
氷のように冷たい目をした男に声を掛けられた。
名前は瀬尾英斗(せおえいと)。
彼は私が死ぬのを待っていたらしい。
後を絶たない自殺者の亡骸をさっさと回収したいから、
死ぬなら場所を決めてほしいと。
不思議な人だった。
彼は生きることに興味がないらしい。
だから、私が死のうとしていることにも否定はしなかった。
「いっそのこと俺が殺してあげようか?」
冗談か本気かわからないことを平気で言ってくる。
そんな彼と話しているうちに私は彼に興味を持ってしまった。
でもそれが、全ての間違いだったのだ——
『親愛なるタナトス』シリーズ第一弾。
それは、静かな狂気を孕んだ愛の物語。
特典CD「瞼の錆」
本編アフターストーリー。
監禁される中で、自我を失ってしまったあなた。
そんなあなたに、英斗は慈しみながら寄り添い続け……
这个系列太可怕了 对不起是我唐突了只看了封面就入了(当然也是因为听了朋友的安利)[attach]842555[/attach]
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