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8 i) K' a7 O; X& k, y
   
' G" k  |5 S- w$ K- l* H若有失误还请大家多多包涵。 % g  B5 U# q4 e1 f
   
4 R  J: o, X# m3 @# E" a00:Stanza scura  
$ x2 `: G/ w  ^9 q4 Q; H! ]# u" E) h+ Z! |* R
午前7時  薄暗い部屋2 X* z; V: {, J* p+ m: O+ @

+ {6 x. W3 v9 D. Q' jお、なんだ、やっと気付いたのか。ずいぶん長いこと眠ってたなぁ。連中に嗅がされた薬がよっぽど効いたみてぇだな。落ち着けよ。ビビっても何にもならないぜ。さあ、どこだろうな。オレにもわかんねぇんだよ。わかってんのは、ここがどっかの部屋ってこととあそこのドアにはカギがかかってて、出られないってことだけだ。そう、監禁されてんだよ、オレもテメェもな。おまけにお互い、こんなもんで繋がれてる。どうしてかって?はははは、テメエはくだらねぇこと気にすんだな。「気持ちの良い生活を送ろうと思ったら、済んだことをくよくよせぬこと」ってな。手錠でお互い繋がれた事実は変わらねえ。なら理由を考える前に、この後どうするか考えるほうが先だろう?なんて顔してんだよ。大丈夫だって。ま、なるようになるだろ。なんだよ、なに驚いてんだ?ああ。ふん、なんだ、やっと気付いたのか。この右目が怖いか?別に怒っちゃいねえぜ。そんな反応は慣れっこだからな。片目が真っ黒な人間なんて見たら、普通はそうゆう反応をする。怯えることはねえよ。こんな見た目でも、化けもんじゃねえから、テメエをとって食ったりはしねぇ。オレはカラ。アンフィスバエナって聞いたことあるか?ねえよな。ローマに拠点を置く巨大なマフィア。で、オレはその一員ってわけ。重要な任務の最中にヘマをやってな、こうして捕まっちまったんだよ。オレらと敵対する別のマフィアどもに。テメエは偶々そばを通りかかって巻き添え食らったんだよ。眠らされる前のこと覚えてねぇのか?いや、思い出さなくたっていい。そうだったんだよ。街ほっつき歩いてたら、偶々オレに出会った。で、一緒に攫われた。そんだけだ。なんだよ、ますますダセー顔して。余計にビビったか?まあ、目の前にいる人間がこれじゃ、仕方ねえか。せめて頼りになりそうなテメエ好みの男だったら良かったのになぁ。でもこの右目、便利なんだぜぇ。難しい仕事でも、こっちの有利に進めやすい。大半のやつがテメエみたいにビビってくれるからな。何なら、よく見せてやろうか?珍しいだろ、こんな白目がどす黒くなっちまってんの。これでもちゃーんと見えてんだぜ。怯えてるテメエの顔も、震えてる唇も、全部。動けなくなってんじゃねえよ。はいはい、怖ぇなら、なるべく近づかないでいてやるって。まぁ、手錠で繋がってっから、そう離れられやしねえけどな。さて、これからどうすっかなぁ。っ、爆発音…チャンス到来だな。決まってんだろ、脱出のだよ。このどさくさに紛れて、ここを出るんだ。銃撃戦ぐらい普通に起きるだろ。オレらマフィアだっつったろう。今ここを襲ってるのがどこの誰かは知らねぇが、感謝しねえとな。おい、立て。ドア蹴破って逃げんぞ。カギが開かねえなら、壊すしかねぇだろ。こんなボロいやつならすぐだ。そりゃ待ってたに決まってんだろ、こうゆう時を。これだけどんぱちやってりゃ、気付かれやしねぇだろ!よしゃ。行くぞ。は?テメエも一緒に行くんだよ。手錠があるから、離れらんねぇだろう。それとも、ミートソースにでもなりてぇの?ここにいたら、殺されるって言ってんだよ。死にたくなきゃ付いてこい。繋がれちまった以上、オレとテメエは運命共同体なんだよ。9 o/ w+ P1 [5 J9 e* M2 `' T& C: O

3 O6 }6 |- s7 h+ S) k5 j$ D8 P02:Lavoro sporco  
1 V, h/ T2 \5 e9 Y5 I
3 S, G' j: I3 N7 w: G# X& |すっげー乱戦だな。オレらに気付く暇もなさそうだ。銃弾の中に出たら、やられちまう。なるべく静かな方を目指す。息切れしても、死ぬ気で走れよ。待った。しーっ、静かに。そう簡単にはいかねえってか。見ろよ、あそこの男。嫌な位置にいやがる。外を見張ってるな。こっちには気付いてねえ。仕方ねぇ、もう少し近づくぞ。テメエはオレの後ろを付いてこい。なるべくすぐ後ろだ、隠れるように。心配すんな。あいつを倒してここを出る。これか?ただのベルトのバックルに見えんだろう?ただこうすると、毒針が仕込んであんだよ。このまま飛ばせる。で、喉元にぶっすり刺す。以上。こういうの、いろいろ持ってんだよ。これはオレの2番目のお気に入りだ。1番はワイヤー、音はしない、出血もなし、そして確実…まぁ、今回のはちょっと寝ててもらうやつだ。余計な殺しをすると、あとで厄介だからな。行くぜ。よし、片付いた。こんくらい慣れたもんだ。さーてとそれじゃ…っ、んのヤロウ、ほかにもいたのかよ。オレの3番目のお気に入り、刃物は出血するから、あんま使いたくねぇけど。なにのたうち回ってんだ?大の大人がそんくらいのケガで。痛いのが嫌なら、ママのお膝で泣いてろよ。とか言ってる場合じゃねぇ。銃声聞きつけて集まってきた。一旦逃げるぞ。くそ、追っかけてくる。どっかでやり過ごさねえと。やべぇ、行き止まり。だめだ、引き返したら殺される。どうする…あれだ、天井。四角い窓みたいなやつ、あそこから天井裏に隠れるぞ。ワイヤーで登る。いいから、オレに掴まってろ。まだうろついてんな。けど、オレらが頭の上にいるとか思いもしないみてえだな。天井裏に潜り込めて助かった。このまま移動して外に出るか。すっげー蜘蛛の巣だらけだけど。おい、ケガはねぇか?オレ?ああ、マジだ。腕から血が出てる。弾が掠ったかな。テメエに聞いておきながら、オレのほうがケガしてるとかウケるなぁ。つーか、自分の血見たのすっげー久しぶりだ。最近チーズたっぷりのシチリア風ピッツァにハマってんだけどさ、そればっか食ってたら、兄貴に血がチーズ色になるよなんて脅されて。なんだ、ちゃんと赤いままじゃねえか。あ?別に、痛くねえよ。けど、血だけ止めとかねえとなぁ。血の跡辿られて、居場所バレたら笑えねえし。つっても、いつまでもここにいられねぇよな。急いで出ようぜ。制限時間もあるしな。あ?まだ気付いてなかったのかよ。この手錠、よく見てみろ。チェーンの真ん中、くっついてんだろ?小型の時限爆弾、残りは48時間。っと、今47時間になった。さあ、何がしたくて、ンなもん付けたんだか。ま、すぐ殺さず、こんな手の込んだことしてんだ。なんか理由があんだろ?繋がれた手錠が爆弾付きなんてなぁ、最高のプレゼントだぜ。なんだ、怯えてんのか?死ぬのが怖いって?ふふっ、そんなことで怯えるのか。テメエにはわからねぇかもしれねぇが、世の中には死ぬより怖いことがいくらでもあるんだ。生きて地獄を見るくらいなら、死んで天国に行ったほうがいい。爆弾であっけなく逝っちまったほうが楽ってもんだ。わかんねーって顔だな。何なら教えてやろうか、死んだほうがマシってのがどうゆうもんなのか。ふふっ、なんてな。ま、今は死んでる場合じゃねぇし、とっとと出るか。+ i3 ]2 I3 j* E5 i

; _2 I- O7 _2 e/ u5 V午前9時  現在地不明  2時間経過! f) W. Y# @+ ~% c2 y/ o, i; F

1 A( N5 m/ h5 b" T, k* o5 R8 K. nどうにか逃げ出せたなぁ。にしても、どこだここ。ったく、荷物とられちまったから、仲間にも連絡できねえし。おおい、どうしたんだよ。具合悪いのか?なんだ、疲れただけかよ。まあ、全力疾走しまくったからなぁ。あそこにベンチがある、ちょっと休んでいこうぜ。おい、見ろよ。今日の空、すっげーきれいだ。コバルトブルー、ガラスに絵の具を塗ったみたいに透き通ってる。いいもんだなぁ、こうしてのんびり空を眺めるのも。制限時間?ああ、この手錠の。さっさと外してぇけど、下手したら爆弾が作動するかもしれねえしなぁ。手錠を外した瞬間に、ボンッなんてことになったらヤバいだろう?動きづらいけど、しばらくこのまま繋がれていようぜ。んな顔すんなよ。ま、ちょっとやそっとの衝撃じゃ爆発しねーよ。あいつらが簡単に死ねるようなもん付けるわけがねえし。あ?いや、別に。何となくそう思ったんだよ。気にすんな。時間はまだあるんだ。それまでに外せりゃいいんだろう?焦ったところでどうにもなんねー。テメエもゲームみたいなもんだと思って楽しめよ。まあ、マフィアなんてやってりゃこの程度のことは日常茶飯事だ。もっと過酷でもっと凄惨な現場なんていくらでもある。ああ、オレも見てきたぜ。とゆうか、オレが一番見てるかもなぁ。オレはハイエナっていって、組織の中でも汚れ仕事担当なんだ。死体処理、運び屋、裏切り者の始末。死にかけたことだって、数え切れないくらいある。手錠で繋がれたり爆弾を仕掛けられたくらいじゃ、今さら驚かねぇよ。やっぱりって顔だな。わかりやすいよな。考えてること全部出てる。見た目通りのヤバいやつだって思ったんだろう?マフィアなんて怖がられてなんぼ。テメエがそうゆう反応をしてくれるなら、願ったり叶ったりだ。それに嫌われるのは慣れてんだよ。言っただろ?汚れ仕事担当だって。同じファミリーの仲間だって、オレと関わることは避けんのが普通だ。なんだよ、まーた体固まってんぞ。明るいとこでオレの目を見て、改めて思ったか?気味が悪いって。同じ人間とは思えねぇか。な、本気で悪魔だったらどうする?神様にでもお祈りして助けを求めるか?へー、わりとお利口なんだな。この状況でオレの機嫌損ねちゃまずいと思ったか。大人しくしてくれたほうが助かるぜ。あんま騒ぐなら、無理矢理テメエを喋れねえようにしなきゃなんねぇからな。よーく覚えとけよ、オレらは運命共同体。生き延びたいんなら、仲良くしとこうぜ。表面だけでもさ。さっ、そろそろ移動するか。そりゃオレらのアジトに戻るんだよ。ローマにはアンフィスバエナの拠点がある。そこに着きさえすれば、爆弾なんてどうとでもなる。つか、ここどこなんだ。どっかの街みてえだけど。あっちに案内板がある。ちょっと見てみようぜ。えっとー、東に行くと国立絵画館、西に行くとサン・フランチェスコ大聖堂…ここ、ボローニャか。てことは、現在地はマッジョーレ広場。すぐそこに見えるのがネットゥーノの噴水か。またずいぶん遠くに連れてこられたもんだなぁ。まぁ、仕方ねえか。ローマに戻ろうぜ。ボローニャからだと、列車でフィレンツェ経由だな。あそこは連中の島だが、ほかだと遠回りすぎるしな。ほら、駅に向かおうぜ。0 X, X. @' T4 r3 t2 w( Y, u

, u, E- r5 t) i5 E03:Memoria di brigate  - P4 w9 ^. Q* o: e$ u. ]& y( M

' i6 \& B' ]! P2 k: G午前10時  ボローニャ中央駅  3時間経過. R7 f) T6 q+ L
* L  Y& L# Z& X. _/ p" ]
はあ?列車動いてねぇってなんで?はいはい、悪かったよ、駅員さん。テメエの仕事にケチをつけたわけじゃねーって。動かねえもんは仕方ねぇよな。他を当たってみる。じゃあな。ったく、ついてねえな。こんな日に限ってトラブルかよ。まあ、列車が止まってるんじゃもうここに用はねぇ。さーて、どうすっかなぁ。とりあえず移動手段を確保するか、足がなきゃどうにもなんねえし。その辺の車でも盗むか。あ、なんだ。っ、警察かよ、バイクの音がすると思ったら。次から次へと厄介なことばっかやってくるなぁ。おい、何聞かれても黙っとけよ。もしくは、うまく話を合わせろ。万が一警察に捕まったら、ローマに戻れなくなる。そうなったら、一巻の終わりだ。何だよ、お巡りさん、オレ達急いでんだけど。厳戒態勢?どうゆうことだ。テロ予告?ああ、そうゆうことか。だから列車が止まってたってわけだ。ったく。そんなのただのいたずらじゃねぇか?この辺がそうゆうので物騒なのは知ってっけど、気にしすぎだろー。おいおい、オレは別にあやしいものじゃないぜ。まぁ、こんな見た目じゃ、怪しまれても仕方ねえけど。何ならもっと近くで見てみるか?結構イカしてんだろう、この黒い眼球?あ?手錠?それで怪しまれたのか。これ?別に、そうゆうプレーだよ。見てわかんねぇ?なんでって、たまには刺激が欲しいだろぅ?「世の中のことは何でも我慢できるが、幸福な日の連続だけは我慢できない」って言葉、知らねぇか?持ち物チェックしてもらってもいいぜ、あやしい物は持ってねーから。な、満足したか?おい、なんでこいつまで触ろうとしてんだよ。まさか女の体を弄ろうってんじゃねぇだろうな。触んじゃねー!どうだ、ワイヤーに首を絞められる感触は?安心しな、このまま首を締め上げてあの世に送ってやる。お嬢、離れてろよ。すぐこいつを片付けっから。どう見てもお嬢の体を好き勝手しようとしてたろう。思い出したら、ムカついてきた。こんなゲス野郎死んで当然だ。はあ?ここで騒ぎになっちゃまずいか。わかった。これでいいか?大丈夫、気絶してるだけだ。殺しちゃいねえよ。つっても、周りのやつらがビビっちまってんな。ほかの警察とか来る前に、どっか移動すっか。頭に血ぃのぼった。悪い。お嬢に手ぇ出されると思ったら、つい。っ、…いや、その…お嬢ってのは、お嬢さんって意味だ。別に他意はねぇ。とにかく駅前を離れようぜ。移動手段もどっかで探そう。" c; w+ H( x% ?9 B0 [9 ^
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04:Territorio
) z! \: M0 \4 n3 O4 E* N( @: w; }
) p% e6 T/ H; ~1 u/ K( V午前11時  ボローニャの街中  4時間経過9 S# z4 b* F( z+ B0 S
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なるほどな、列車が動くまであと2、3時間って感じか、ってことらしいぜ。しーっ、盗み聞きするっきゃねぇだろ。まともに話しかけたって、オレを見たらビビっちまうだろうし。あんな普通の旅行客なら、なおさらだ。ま、情報が手に入ったんだし、良しとしようぜ。ローマまでは充分間に合う、焦ることはねえよ。その間時間をどう潰すかなぁ。雑貨屋でも探すか。飲みもんとか食いもん、買っといたほうがいいだろ?ああ、荷物はやつらにとられたけど、少しなら持ってる。仕込みの武器と一緒だよ。服ん中に入れてあるから、心配すんな。客が誰もいねーよな。まあ、そのほうが助かるか。こんなもんで繋がれてんだ、さっきの警官みたいに変に思うやつもいるだろう。それに、ただでさえオレの外見は悪目立ちする。人目がないに越したことはねぇ。飲み物ほとんど売り切れてるじゃねぇか、品揃え悪い店だなぁ。そりゃ客も入らねえはずだ。ただのミネラルウォーターだけど、これでいいか?それとこれ。何って、ポテトチップスだよ。サムライソース味、オレのおすすめだ。テメェも腹減ってんだろう?さっきから腹の虫が鳴いてるの、聞こえてるぜぇ。ククッ、じゃ、とっととレジに行くか。こんちは、これよろしく。っ…おいおい、店員さん、何の真似だよ。いきなり客に銃口を向けるなんて、ずいぶん失礼じゃねぇか。シャッターが閉まった。閉じ込められたか。あーあ、続々と登場しやがって。そういや、ここはテメエらの縄張りだったなぁ。すっかり忘れてたぜ。心配すんな、オレがどうにかしてやる。そう言われても信じられねえよな、オレみたいなやつの言うことなんか。まあ、信じなくてもいい。見てろって。伏せろ!こっちだ。このまま商品棚の陰に隠れて、敵に近づく。しっかりついてこい。大丈夫だ、姿勢を低くして移動すれば。よし、お嬢手伝ってくれ。この棚を倒す。あと一人。弾切れかい?服が濡れちまった。しかもべとつく。次に瓶で人殴る時は、ジュースだけはやめとかなきゃなぁ。情けねえもんだな。お嬢、ケガはねぇか?おい、大丈夫か?どうした?気が抜けた?なんだよそれ、驚かせやがって。まあ、無事なら良かった。とか安心してらんねえな。外が騒がしくなってる。こいつらの仲間か。裏口もだめだ、囲まれるのが落ちだろ。くそっ、どこかに隠れてやり過ごすしかねえ。どうした?足元?これ、切込み…扉…地下室があるのか。一か八か隠れるしかねぇか。オレが先に行く。お嬢、ついてきてくれ。
6 D9 t! \8 O$ G% ?) K1 j, i1 ^1 d, p% T2 ^- R3 y2 T
05:Underground
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午後1時  ボローニャ・雑貨屋の地下倉庫  6時間経過% p2 k3 {0 G5 X4 m8 Q
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ようやく上が静かになったな。あいつらが勘の鈍い連中で良かったぜ。お嬢、大丈夫だったか?よく我慢したな。この分じゃ、列車が動き始めても、駅には向かえねえな。やつらが待ち伏せしててもおかしくねぇ。やっぱその辺で車いただいて、高速を使うか。念のため、もう少し様子を見てから出ようぜ。ま、食料も水もあるから大丈夫だろ。雑貨屋が倉庫に使ってんだろうなぁ、ここ。どうせなら、何か食っとくか?いきなり襲われたあとじゃ、食欲出ねぇか。けど、食える時には食っとけよ。いざって時に、力が出なくなるからな。なんで礼なんか?はっ?優しいって…オレが?なに言ってんだ。テメエ寝ぼけてんのか?それとも緊張が解けたばっかで、まだ頭ん中混乱してるとか?人を見るなりビビってたくせに、今さらよく言うぜ。オレの機嫌取りのつもりか知らねぇけど、口先だけでそうゆうことを言うな。虚しいもんだな、言葉ってのは。「お前の腹の底から出たものでなければ、人を心から動かすことは断じてできない」って。知らないか。ゲーテの『ファウスト』って本からだ。へー、本気で言ってる、ねぇ。じゃあ、オレの顔、真正面から見て言えんのかよ。オレの目を見て言えるか?あなたは優しくていい人ですってさ。オレみたいなやつに、こんな不気味で汚れた男に、本気で感謝できるやつなんていない。強情だなぁ。そうゆう頑固なとこそっくりだぜ。なんで今になって、んなこと言い出してんだよ。ほかのやつらと同じような目でオレを見たくせに。お嬢っつったって、結局はただの普通の女だもんな。何でもねえよ。それより、少しわかっといたほうがいいぜ。ククッ、なんだその顔、怯えてんのか?オレの右目に?それとも、男に押し倒されたことに?オレはマフィアなんだよ。乱暴されるかもしれないって、少しは想像しただろ?少しも考えてなかったって言うなら、テメエは世間を知らなさすぎる。それはそれで、幸せなことなのかもしれねえけど。何されるか、想像つくだろ。そうだな…どうしてやろうかなぁ。そういやこの鎖さ、こんなふうに首に巻いたら、ワイヤー代わりにちょうど良さそうだな。ほら、少し力入れたら、首が締まるぜ。こうゆうことする男なんだよ、オレは。ククッ、じっとしてろよ。この服、簡単にボタンが外れるな。見ろよ、だんだんあらわになってきたぜ。テメエの体、傷一つないきれいな肌、いかにも大事に育てられてきたって感じだ。肌吸われたくらいで、なんて声出してんだよ。敏感だな。こうゆう乱暴のされ方だとは、思わなかったか?おい、じたばたすんなっつっただろ。あんまりオレを刺激すんなよ。痛い目見たくねぇだろう?痛い目ってのは、例えば…まだだ、まだ離さねえよ。顔が真っ赤だ。そんなに恥ずかしいか?いい表情だよ、すっげーそそられるぜ。なんだよ、やめてほしいか?なら、助けでも呼んでみたらどうだ?マフィアに襲われてるから、助けてくださいって。ああ、でも今叫んだら、あいつらの仲間が駆けつけてきちまうかもなぁ。ああ、それは困るなぁ、絶体絶命だ。そんな危ない口、塞いでおかないとな。 なんだよ、涙目になってるじゃねぇか。顔もぐちゃぐちゃだ。やっとわかったか、オレはこうゆうやつだよ。次にずれたこと言ってみろ、もう一度こうゆう目に…なんだ今の音。危ねっ!くそっ、この棚倒れてくるとか、物積みすぎなんだよ。お嬢、大丈夫か?押えてるから、オレの下から出てくれ。速く。くそ、首の鎖外せるか?焦んなくていいから、ゆっくりでいい。オレは平気だ。ちょっと体打っただけだから。よし、少し離れてろよ。この棚、あっちに倒すから。ったく、ビビらせんなよ。偶々とは言え、お嬢がオレの下にいて良かったぜ。けど、鎖を巻いちまったのは失敗だったなぁ。ケガは…ねえよな。礼なんか言うなっつったろ。別に優しくしてるつまりはねぇんだよ。ただお嬢にケガされたら、こっちが困るんだ。は?また呼んでたか?お嬢って…いやだから、深い意味はなくて…お嬢にはかなわねぇな。それとも、オレが間抜けなだけか。悪ぶってんのがバレるとか、ガラじゃなかったんだよなぁ。そうだよ、オレらは偶々手錠で繋がれたわけじゃない。お嬢も巻き込まれた不運な一般人なんかじゃねえ。オレが探していた世界でたった一人のお嬢さんなんだよ。黙ってて悪かったな。改めてよろしくな、ファーザーのお嬢さん。3 T8 I& |5 {: Q2 ?. C7 R
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12:Autostrada
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午後7時  高速道路  12時間経過) X5 J* j# h+ l4 u
, b4 Z1 \7 u0 O) A: w
気分はどうだ?車酔いとかしてねぇか?なら良かった。時間かかちまったけど、ボローニャを抜け出せて良かったなぁ。車もこうして手に入ったし。このまま高速に乗って、フィレンツェまで行こう。そこからは鉄道に切り替えて、ローマに向かう。何なら、このまま車でローマに行くってのもありかもなぁ。ま、追っ手が来なければの話だけど。質問?何だ?ああ、そのことか。自分がファーザーの娘だなんて言われても、ピンとこねえよなぁ。バタバタしてて話せなかったし、今なら説明してもいいか。ファーザーってのは、オレらの…アンフィスバエナのボスのことだ。オレらはそう呼んでる。そのボスの娘さんがお嬢なんだよ。驚くのも無理はねぇ。このことは今までずっと伏せられてきたからな。オレ達アンフィスバエナの人間だって、誰一人知らなかったんだ。確か父親は死んだって聞いて育ったんだろう。裏社会で生きていくのに家族の存在が邪魔だったのか、自分の娘をマフィアの世界から遠ざけたかったのか、理由なんて今となっちゃわからねぇ。ただわかってんのは、お嬢は自分の父親がマフィアのボスだってことさえ知らず、今まで生きてきたってこと。そして、そのまま平穏に生きていけるはずがそうはいかなくなったってことだ。ファーザーはついこの前殺されたんだよ。今アンフィスバエナはトップを失って、機能不全に陥ってる。できるだけ早く次期ファーザーを決めなきゃなんねえ。コンクラーヴェっていうんだけどさ。ファーザーの血縁者であれば、ファーザーに代わって後継者を指名することができる。そしてその血縁者ってのは、お嬢だけだ。お嬢さえいなけりゃ、アンフィスバエナは混乱したまま、オレ達と敵対してるマフィアにとっては好都合だ。だから今この瞬間にも、いろんな組織の人間がお嬢を探してる、血眼でな。オレもその一人だったわけだ。そう、オレの言ってた重要な任務ってのはそのことだ。お嬢を連れて、無事にローマに戻ること。まさか制限時間がつくとは思ってなかったけどなぁ。この時限爆弾もオレへの尋問なんだよ。オレは殴られようが刺されようが、痛みを感じねえからな。その代わりにこれだ。時間が来たら、お前の大切なお嬢さんはお前の目の前で木っ端微塵だってさ。それまでに、アンフィスバエナの情報を吐けって話だった。お嬢はあいつらに捕まった時のこと、あんまり覚えてないんだろ。記憶が混乱してんだろうけどさ。攫われそうになってたとこをオレが助けに入ったんだよ。ま、逆に捕まっちまったけど。カッコよく助け出せなかったのは許してくれよ。こうして二人で逃げ出せたんだし。で、この手錠が外れるまでは油断できねえか。心配すんなよ、ちゃんと外す。お嬢を死なせたりしねえよ。っ、それは…別に、最初から騙すつもりだったわけじゃない。ただ初めてオレを見た時、お嬢が…別に深い意味はねえよ。確かに必要以上に悪ぶってはいた。そのほうがわかりやすいと思ったんだよ。お嬢の正体を黙ってたのも面倒が少ないと思ったからだ。だからさっきみたいに妙な勘違いはしないほうがいいぜ。オレは見た目通りの男だよ。不気味でおぞましいハイエナ。お嬢だって、初めてオレを見た時ビビってただろ。その第一印象で正解だ。別にごまかしてなんかねぇ。オレはありのままを話してる。言っただろ、守るのも庇うのも任務だから、ファーザーの命令だからだ。優しさとか親切心じゃねえ。買いかぶりすぎだ。フィレンツェまであと30分ってとこか。追っ手が来るかもと思ったが、どうやら平気そうだなぁ。なんだあれ、人か?ったく、道の真ん中でなに突っ立ってんだよ。高速道路を散歩なんて一体どこのバカが…違う、あれは…お嬢、伏せろ!
1 `. E4 G% x/ v  D
) H1 u5 Q  w- {3 U9 e: q+ `( w20:Imboscata
& ~+ W. d4 M8 F* }8 ?  f) r. ?2 t! i& L: b) N! z; s; k. N5 x" U
午後8時  高速道路  13時間経過
* ?( Z8 \( E, X1 a  w7 s  v9 R  M; `1 v2 I$ q: }1 K
ったく、しつけーんだよ、あいつら。高速道路で待ち伏せとか、ありえねー。おまけにあんなに車出して追っかけてきやがって。見ろよ、周りの車は銃弾食らって立ち往生してっし。巻き込みたくはなかったが、まあ、仕方ねーよな。やべぇ、後ろのガラス行っちまった。さすがにこれ以上は…大丈夫、腕切っただけだ。いいから、お嬢は頭下げてろ。血?そりゃケガすれば、血も出るだろ。こんななりでも、一応人間だしな。心配なんかしなくていいって。ああ、でも革ジャンを血で汚しやがったのは許せねえな。ったく、あとであいつら宛てにクリーニング代の請求書を送り付けてやる。このまま一気に逃げ切るぞ。ジェットコースターなんか目じゃねぇくらい飛ばすから、舌噛まねえようにな。
9 a7 U  a3 u% e' _/ F0 {
2 t; B! y# j. l午後9時  フィレンツェ付近  14時間経過
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やっと振り切れたな。お嬢、悪いがカーナビ操作してもらえるか?今どの辺りにいる?もうしばらくでフィレンツェか。まぁ、途中で妨害に遭ったにしては早いほうだな。っと、ここまでか。さんざん銃弾を浴びて、こんな状態なんだ。むしろ今まで動いてたのがラッキーってもんだろ。悪いけど、こっからは歩きだ。フィレンツェ駅までは徒歩、そのあとは列車でローマだ。行こう。ったく、ろくでもねぇドライブになっちまったなぁ。どうした?ああ、まだ血が出てたか。まあ、大丈夫だろ。結構深く切ったし、治りは遅いかもしれねえが、問題はねぇ。あーあ、よく見りゃ革ジャンボロボロじゃねぇか。クリーニング代だけじゃなくて、修繕費も上乗せしねえと。何か言い出そうな顔だな。まあ、言われてみりゃそうか。お嬢の感覚からすれば変だよな。ケガしてるのに、ケラケラ笑ってるなんて。オレは痛みってやつをほとんど感じねえんだよ。原因?ははは、何が原因になったんだろうな。心当たりが多すぎる。オレが汚れ仕事を引き受けるハイエナだって話はしたよな。小さい時さ、ある場所で訓練を受けてたんだよ。いや、調教だとか強制って言ったほうが正確かもな。まるで人間扱いされなかったから。まあ、当然だ。その施設は機械を…マッキナを生み出すための場所だったんだよ。感情に惑わされず、そして決して失敗しないどんなコマンドも機械のようにこなす人間。そんな存在を本気で作り出そうとしたバカな幹部がうちにはいたのさ。オレは双子の兄貴と一緒に養成施設に放り込まれた。そこで毎日のように教育って名の拷問を受けた。お嬢の耳には入れたくねぇようなことばっかされたよ。痛い痛いと思ってたら、余計痛くなっちまう。だからオレは拷問を受けている間は、痛くないと思い込むようにした。そしたらある日、本当に痛みを感じなくなったんだ。感じなくなったのはそれだけじゃねえよ、生きてる実感さえ乏しくなった。死ぬことが怖くないのもそのせいだ。だからさ、こんな爆弾ぶら下げててもあんま怖くねぇんだよ。お嬢が青ざめてんのも、本当の意味ではよくわかんねー。死ぬのも死なれるのも困るから、参ったなってくらいだ。ああ、無意味に死ぬつもりはねえよ。お嬢を死なせるわけにはいかねえんだ。今話したマッキナを作り出す計画、結局あれは頓挫したんだ。用済みになったオレ達兄弟は本当なら人知れず、処理されるはずだった。そこをファーザーが救ってくれたんだ。ファーザーには、お嬢の親父さんには返し切れない恩がある。だからファーザーの最後の言葉、「娘を守れ」ってコマンドは絶対だ。お嬢のことはオレが守る。そのためにも簡単に殺されてやるわけにはいかねえ。なんだよ、黙るなよ。あんま面白い話じゃなくて悪かったな。まっ、これでわかったろ?オレは見た目のまんま、化け物じみた生き物なんだよ。なんで否定すんだよ、そこで。こんな見た目の男、気味悪いに決まってる。ガキの頃から悪魔だ化け物だって言われてきたんだ。施設で片目がこんなになっちまってから、ずっと。多分痛みを感じなくなった頃だなぁ。変色しちまったんだよ。鏡で自分の顔を見て、吐いたぜ。自分でも気味悪いと思ったさ。痛みを感じない体も、黒く染まっちまった目も、オレの存在そのものが気持ち悪いんだよ。ああ、死ぬのが怖くねえのはこのせいもあるかもな。オレが長生きすんのをオレ自身が歓迎してねぇんだよ。まっ、こんな化けもん早くくたばっちまったほうがいいのかもな。へー、そんなことないとか言える立場か。オレのこと一目見てビビってたやつが。ふーん、もう怖くねえんだ。なら、よーくオレの目見てみろよ。ほら、視線合わせろ。覗き込んでみろよ、どす黒いこの眼球を。目ぇ逸らさずにいられんのかよ。なんで逸らさねぇんだよ。やめた。なに見つめ合ってんだよ、バカバカしい。こんなもの見たって、気分いいもんでもねえくせに。ほんっと頑固だな。ファーザー譲りだぜ、そうゆうとこ。よくやるぜ、青い顔して。知っているだろ、真っ青だ。青いっつーか、白いっつーか…ちょっと待って。具合悪いんじゃねぇか。バカ、強がんなよ。立ってるだけなのに、微妙にふらついてんじゃねぇか。謝るなよ。ここ半日で何度も死にそうな目に遭ったんだ。疲れてて当たり前だ。悪ぃけど、ここに留まって休息するのは危険だ。肩を貸せ、支えてやる。なんだよ、素直だな。少しは嫌がるかと思った。ん?何だよ。だから、礼なんか言うなって。ほら、行くぞ。# e9 e7 M+ P0 z# U

& r6 K% n5 w2 l5 S: U4 I. s28:Attrazioni- O5 Q- J9 S5 v2 l% {2 d

0 ^3 U" h1 O" q翌日午前11時  フィレンツェ市内  28時間経過
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9 n5 B. b/ C* C- ~1 U& @えっと、フィレンツェ駅はあっちか。もうしばらく歩くけど、大丈夫か?できれば敵に見つかる前に鉄道に乗りたい。爆発まであと20時間、決して余裕があるわけじゃねぇ。それにしても、この辺り人が多いな。フィレンツェは観光名所も多いし、当たり前と言やぁ当たり前だが…何見てんの?教会?ああ、あれか。サンタ・マリア・ノヴェッラ教会だろう。幾何学的できれいな建築だよな。それにあそこには重要な美術作品が山ほど納められてるんだぜ。ドメニコの「聖母マリアの生涯」、マザッチョの「三位一体」…そういや、フィレンツェにはウフィツィ美術館もあるんだったな。あとアカデミア美術館とフィレンツェ国立中央図書館も。ああ、こうして見るとフィレンツェは芸術の宝庫だなぁ。こんな状況でなきゃ、ゆっくり見ていくのに。ん?ああ、まあな。美術とか文学は好きなんだ。特に好きなものか?やっぱ一番はゲーテの本だなぁ。「エグモント」、「ヘルマンとドロテーア」、有名どころだと「若きウェルテルの悩み」とか。はぁ?なんだよ、読んだことねえのか。ドイツ古典文学の傑作だぞ。学校でレポート書かされるかもしれねえし、あらすじぐらい知っとけ。どうした、ポカンとして。まあ、意外だってのはよく言われる。こんな見た目で、美術やら文学やらが好きなんて誰も想像しないだろ。自分でも似合わねぇって思うし。またしゃべりすぎちまったな。いいか、今の話は忘れろ。いいから、忘れろ。つか、なんで覚えてる必要があんだよ。何の役にも立たねえし。わかったわかったよ。いいぜ、お嬢が聞きたいってなら、いくらでも本だの芸術だのの話をしてやる。ああ、ホントだ。ったく、物好きだな。何の話がいい?古典か?それとも現代小説?, a3 t5 e+ j! L- W" s
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午後1時  ピサに向かう列車内  30時間経過, J# d& U6 L  P3 q8 T+ i
; f, m% _$ K9 r( n
あーあ、結局遠回りすることになっちまったなぁ。フィレンツェ-ローマ間の列車も止まってるなんて聞いてねーよ。ともあれ、ピサ行くの列車だけでも動いてて良かった。ローマに向かうなら、ピサで乗り換えるって手もあるからな。暇だな、何か話でもするか?本の話。お嬢が好きそうな本もいくつか思いついたんだ。良かったら、紹介してやるよ。よし、童話なんだけどさ。ネズミと犬とうさぎが出てくるんだよ、結構ウケるんだぜぇ。悪さしたネズミに雷が落ちるんだけど、手を繋いでた犬とうさぎまで感電しちまってさぁ。なんだ?はぁ?なに笑ってんだよ。そんなに楽しそうに見えたか?別にテンション上げてるつもりはねぇんだけど。あいや、よくオレの目の前で笑えるよな。別に怒ってるんじゃねぇよ。そうじゃなくて…ただ、正直戸惑ってるっつーか…また勘違いしたくなるから、あんまそうゆう顔見せんなよ。いや、こっちの話。それより、…着いたみてえだな。ほら、行こうぜ。っ、待て。やっぱ動くな。窓の外、見てみろ。ホームに立ってるあの男、敵だ。素人目には普通のビジネスマンにしか見えねえだろうが、あのスーツ不自然に膨らんでる。下に何か武器を隠してる時にああなるんだよ。悪い、お嬢。少し怖い思いをさせるが、許してくれ。車内のトイレに隠れる。オレは接近戦専門だからな、ホームとか広い場所は分が悪い。よし、行くぜ。% w- ]) {/ s) Y: e' x

* q+ c6 x8 N& `' b5 i32:Sperare8 ~) q, U8 |5 o4 d9 K/ h

- E6 Q' I% x$ Cそのままじっとしてろ。声出すんじゃねぇ。来た。敵が近づいたタイミングで仕掛ける。オレが合図したら、一緒に飛び出せ。このワイヤーで相手の首を絞める。いいな。今だ。安心しろよ、殺しはしねぇ、ちょっと眠っててもらうだけだ。ありがとなぁ、お嬢が協力してくれたおかげでうまくいった。さーて、どうせならこいつの武器を取り上げておくか。ターゼル銃か。知らねえか?押し付けてスイッチを押すと、感電した痛みで動けなくなる。殺さずに捕まえるには便利だ。オレには効かねーけどな。っ、応援が来やがった。逃げるぞ、お嬢。窓を割って、そこから飛び降りる。こいつを使ってな。このネックレスのモチーフ、脱出用のポンチになってんだ。結構派手に割れるから、ガラスの破片が刺さらないように気をつけろ。行くぞ。( [0 O% U! G3 z( ?# Z, J

3 Q8 i! K% M6 ?3 t! l' R午後3時  線路上  32時間経過
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ここまで来れば、もう大丈夫だろう。くそ、駅からずいぶん離れちまった。駅には敵、列車を乗り継いでローマに行くのは無理だな。かと言って、グズグズしてたら、爆弾のタイムリミットが来ちまうし。また車パクるか。いや、走ってる途中で襲われたんだもんな。危険すぎか。くそっ。そうか、その手があった。客車がだめなら、貨物列車に乗る。なかなか名案じゃねぇか、お嬢。だとしたら、次に向かう場所は決まったな。このまま線路沿いに進んで…お嬢、その足どうしたんだ?腫れてるじゃねえか。ひょっとして、窓から飛び降りた時に捻ったのか?平気って、んなわけあるか!見てわかるくらい赤くなってんぞ。立ってるのも辛いはずだ。バカかよ、こんな足で歩けるわけねえだろ。今まで走れてたのが不思議なくらいなんだぜ。いや、バカはオレの方だな。もっと早く気付いてやりゃ良かった。別に優しさで言ってるわけじゃねえよ。痛いくせに、なに楽しそうな顔してんだ。感謝とかするな、そうゆうのいらねぇんだよ。だから、いい加減…いい加減オレと親しいフリすんのはやめろ!もう…期待するのはうんざりなんだよ。わかってるんだよ。お嬢がオレを優しいだの何だの言うのは、ほかに頼るものがないからだ。ストックホルム症候群っていうんだよ、そうゆうの。生き延びるために、自分の命を握ってる相手と仲良くなろうとする心理。怖ぇ状況で怖ぇ相手だから、オレと親しくなろうとしてるだけなんだよ。死にたくねーから。そうだろ?!ふん、急に黙り込んじまって、やっぱ図星か。どうした、お嬢。っ、…お、お嬢。ま、待てっ、もうビンタはやめろ。つか、いきなり何すんだよ。それは…確かにマジで怖ぇ相手を叩いたりなんかできねぇ。けど、そしたら…オレに無理矢理従ってるんじゃねぇんなら…お嬢がオレに懐いてくれてるように見えんの…どう納得すりゃいいんだよ。本気でオレのこと…怖がってねぇって信じていいのか?なあ、お嬢、オレのことまっすぐ見てくれ。オレの目を。本当に、オレを信じてくれるか?こんななりしてるやつを、マジで頼りにする気…あんのか?わかった。オレの目、まっすぐ見て頷いてくれたのは3人目だよ。オレの兄貴とファーザーと、お嬢だけだ。うだうだ言って悪ぃ、時間とらせたな。もう平気だ。行こうぜ。いつまでも線路の真ん中に突っ立ってるわけにはいかねーし、っと。なんだよ、歩かせるわけにはいかねえんだ。こうやって抱きかかえるしかねえだろ?信じて頼ってくれんだろ?だったら、抱えられてろよ。よし、足が痛んだらすぐ言えよ。なぁ、お嬢、オレ痛みなんて感じないはずなんだけどさ、さっきのは不思議と…痛かった。
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午後10時  線路脇  39時間経過! ^  V# J0 |9 x8 X# ?

9 w- B$ U2 i8 \- f* q足の具合はどうだ?痛くねえか?応急処置して半日ほど休んだだけだからな。無理すると、また症状が悪化しちまう。つらくなったら、すぐに言えよ。あった、貨物列車だ。よし、こっちだ。このままコンテナの陰に隠れて、駅員がいなくなるのを待つ。無事にコンテナに乗り込めたら、あとはローマに着くのを待つだけだ。もし失敗したら、もうあとがねえ。行ったみたいだな。よし、今のうちにコンテナに乗り込むぞ。テメエもしぶといなぁ。わかった、動かねえよ、このままでいる。なんだ、すぐには殺さねえのか。銃で脅されたくらいで、オレがアンフィスバエナの情報を口にすると思うか?やめろ、お嬢には手を出すな。くそっ、わかってるんだよ、テメエらの手口は。情報を吐いたら、それはそれで殺すつもりだろ、オレもお嬢も。お嬢がいなくなれば、次のファーザーは現れねえ。オレが吐いた情報で、アジトを一つ残らず潰せばアンフィスバエナは壊滅する。オレもずいぶん最低な人間だけどさ、テメエらの組織にはさすがに負けるかもな。ふん、額に銃を押し付けられたくらいでオレが黙ると思うか?黙らねぇよ。あいにくオレは死ぬのが怖くないんでね。ああ、お嬢の方は怖いだろうな。なんせ、普通のお嬢さんなんだ。けど、んなもんで折れるような人じゃねえよ。そうだろ、お嬢。ほらな。なあ、お嬢、覚えてるだろ。ほら、あれだよあれ、ネズミと犬とうさぎ。さすがに鋭いね、お嬢。ファーザーの娘は伊達じゃねえよな。ああ、テメエにはわからなかったか。じゃ、ヒントを教えてやるよ。鉄ってさ、電気が伝わるんだ。知ってるか?そう、だからオレらが繋がってるこの手錠もテメエの銃も電気が走る。あとさ、人間の体ってのも電気を通すんだよ。何の話かわからねえって?じゃあ、お嬢、頼んだぜ。お嬢、悪ぃ。やってくれ!答えはターゼル銃だよ。オラァッ!何が起きたかわからねぇって表情だな。お嬢がポケットに手を入れてたの、気付かなかったか?
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, D# `; L( @  ]! n3 A$ j午後1時  ピサに向かう列車内  時間は巻き戻って30時間経過した頃
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) s/ @3 v3 ]7 B; x7 U. k' }" N/ j. [ターゼル銃か。知らねえか?押し付けてスイッチを押すと、感電した痛みで動けなくなる。殺さずに捕まえるには便利だ。オレには効かねーけどな。これはお嬢が持っててくれ。いざって時の護身用だ。
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銃口をオレの頭に当てたろ?あれがあんたのミスだ。お嬢はポケットの中で自分に向けてターゼル銃を起動させたのさ。あんた諸共、電撃を食らわせるためにな。あいにくオレは痛みがわかんねぇんだよ。だからこうして動けるってことだっ!気絶しやがったか。大丈夫か?お手柄だったな、お嬢。童話よく気付いたな。マジで賭けだったぜ、お嬢がオレの作戦に気付いてくれるかどうか。あんな少しの会話、よく覚えててくれたよな。結構…嬉しかった。つーか、痛かっただろ。ごめん。オレが背後に気付いてりゃこんなことには…ああいや、こう言ったらまた叩かれちまうもんな。それじゃ…ありがとう、お嬢。$ f) g& o6 D0 A% n2 B. V4 ]
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41:Persone spaventosi
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午後11時  貨物コンテナの中  41時間経過
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0 _4 v" Q7 s  Z. rさすが貨物列車、結構揺れるな。ローマに着く頃には身体中痛んでそうだ。けど、これでやっと一息つけるな。順調にいけば、早朝にはローマに着く。そしたら、この厄介な爆弾からも解放される。昨日から慣れないことの連続で疲れただろ。ローマに着くまで横になってろ。つっても、コンテナの床じゃ寝にくいか。何だ、この袋。園芸用の土か。まぁ、これならクッションに…大丈夫か?オレは心配ねぇ。つか、早く離れねえとな。こんな密着した姿勢のままいるわけにもいかねえし。ああいや、オレは別にいいけど。その…お嬢が嫌だろ。なんだよ、それ。嫌じゃないって。じゃあ、ずっとこのままいるぞ?お嬢の体あったかいし、どこもかしこも柔らかいし。抱いて寝るにはちょうど良さそうだからな。なぁ、お嬢。少しは、抵抗してくれよ。お嬢が嫌がってくれねえと、止められなくなる。必死に隠してきたのに。必死に押し殺してきたのに、全部無駄になっちまう。もう二度と期待なんかしねえって、そう決めたのに。お嬢を見てると、変な希望を持ちそうになるんだ。わけわかんねえよな、突然こんなこと言われても。お嬢はさ、オレにとって元々特別な存在だったんだ。オレはハイエナだ。アンフィスバエナの仲間でさえオレを避けた。人に恐れられることはあっても、好かれたことはなかった。他人がオレを嫌悪しなかったことなんて…なかった。だからさ、予防線を張るのが癖になってた。最初から嫌われる前提でいれば、傷つかずに済む。見た目通りに恐ろしい人間を装っていれば、相手にどんな顔をされても自業自得だって思える。今までずっとそうやって生きてきた。けど勝手なもんでさ、そう思いながらも本当はどこかで期待してたんだ。お嬢が言った通り、オレは怖い人のフリをしてるだけだ。暴力だって好きじゃない。死んでもいいなんて言いながら、いつもどこかで何かを求めてた。お嬢は恩人の娘、もしかしたらほかの人とは違うんじゃないか、オレを怖がらずに受け入れてくれるんじゃないか、そんなふうに期待してたんだ。でもあの時のお嬢は…あの部屋で目を覚まして、オレを見て怖がった。無理もねえよ、いきなりこんな不気味なやつが目の前に現れたんじゃ。お嬢は何も悪くない。期待していたオレがバカだったんだ。だからその時オレは決心した、やっぱり怖い人のままいようって。なんで謝るんだよ。さっきも言っただろ、お嬢は悪くねぇよ。つーか、この目を見てノーリアクションだったら、それはそれで引くっつーの。なあ、前もこうして見つめ合ったけどさ、逸らさなかったよな。本当に、平気か?本当にオレが怖くないんだな。この腕も、この体も、拭い切れないほど汚れちまってる。そんなオレでも、怖がらずにいてくれるか?そうか。そうか。やっぱだめだ、抑えらんねえ。お嬢、オレは…お前のことが好きだ。恩人の娘だからとか、そうゆうんじゃねぇ。人間として、一人の女性として、心の底からお嬢が好きだ。こんな言葉、あんまり言い慣れてねえけど、その…あ…あいし…っ、さ…先に言うな。今言ようとしたのに。ったく。愛してる。そんな目、すんなよ。キスだけじゃ、足りなくなるだろ。もう、やめねえからな。今までは自分にブレーキ掛けてた。お嬢がこんなオレを好きになってくれるはずねえって…でも今は違う。お嬢に知ってほしい。オレがどれくらいお嬢を好きか…どれくらいお嬢を想ってるのか…嫌っていうほど、見せつけてやりたい。すっげー声。前も思ったけど、本当に感じやすいんだな。それとも特に耳が弱いのか。じゃ、こっちは?どこもかしこも敏感ってわけか。けど良かった、お嬢のこんな姿ほかの男に見られてなくて。オレみたいなやつが触れていいのかって、ついさっきまでのオレならそう聞いてただろうな。だけど、そう言うのはもうやめる。お嬢はオレを信じてくれた。オレを怖がらないでいてくれた。本当のオレを見抜いてくれた。そんなお嬢の気持ちにオレは応えたい。隠さず、まっすぐに、正直な想いを伝えたい。お前が欲しい。お前の全部を、オレのものにしたい。っ、いきなり抱きつくのは反則だろ。そんなかわいいことするから、余計に止められなくなるんだよ。だめだ、もっと、もっとお前を愛したい。ホントにあったかいな、お前の体。生きてるって感じがする。お前を抱いてると、死ぬのが惜しくなっちまう。死にたくないな。もっとずっと生きていたい。オレもこんなことを感じられたんだな、まだ。死にたくないって思うのはさ、弱いやつが死に際にみっともなくあがく時に感じるのかなって想像してたんだけどさ。違うんだな。まだ生きていたいから、好きなやつと離れたくないから、思うものなんだな、死にたくないって。もっと生きたい。お前と一緒に過ごしたい。ローマに戻ってからも、これからもずっと。嬉しいな、お嬢も同じ気持ちでいてくれるなんて。じゃ、ずっと一緒にいようぜ。どこまでもふたりで生きよう、約束だ。
4 t; [# k/ ?1 K& F/ h/ ?5 m2 w; Z  B" V6 M9 B* \7 N
47:Fiori per Bestia
; R0 L- Q) j% a5 @/ G. A# H! J7 n3 W- q' k% q7 |( a
午前5時  貨物コンテナの中  47時間経過
. m% M1 ^8 |5 ~* ^- C. z+ `1 o( m6 W2 l
おい、起きろ。おはよう。気分はどうだ?どっか痛いところはねえか?なら良かった。それにしても、よく寝てたなぁ。そんなに良かったか、オレの…ち…冗談だ、怒るなよ。それより、あと30分くらいでローマに着くぞ。駅からアンフィスバエナの拠点までは遠くない。到着したら、すぐに爆弾を解除する。そうすれば、オレ達の勝ちだ。じゃあ、あとはゆっくり列車の旅を楽しもうぜ。何ならまた本の話でも…何だ、爆発?お嬢、危ねっ。大丈夫か、お嬢。見ろよ、外。列車が脱線してる。完全に横倒しだ。マジかよ、オレらよく生きてられたな。そうだ、残り時間は。なんで、あと10分もねえ。列車が横転した後、そんなに気絶してたのかよ。くそっ、あと少しでローマだってのに。こんなとこで、このまま寿命を数えながら過ごせってのか!大丈夫だ、させねーよ。そんなことさせるか。ようやく生きてみたいと思えたんだ。お前の隣で、幸せになってみたいと思えたんだ。死ぬもんかよ。こんなところでくたばってたまるかっ!お嬢、諦めんなよ。あがこうぜ。1秒でも時間があんなら、諦めるわけにはいかねえよ。だろう?よーし、それでこそオレのお嬢だぜ。これ、ボンベか。リキッドニトロゲン、液体窒素…そうか、このコンテナ、道理で園芸用品が積まれてたわけだ。多分ドライフラワー用だ。知ってるだろ、花を液体窒素で固めるんだよ。そうすりゃ、何年経っても永遠に花の時間は止まったままだ。時間が止ま…これだ。いけるかもしんねえ。爆弾を凍結させるんだよ。一か八かでも何もしないよりマシだろ。いくぞ、お嬢。なあ、オレらが出会ってからもうすぐ48時間だ。これで生き残れたら、48時間をふたりで越えられたらさ…キス、お嬢からしてくんねぇ?約束だからな。
9 N6 {+ a: B, [% X+ D9 c" ~$ p. y8 ?' B- }- g
午前6時  タイムリミット  48時間経過  そして…* j9 r, U1 l6 O, G9 C
0 {5 I" G8 f  B7 W5 y! P& G5 {
約束、守ってくれよ。ああ、ちょんと生き残れたな。48時間かかった逃亡劇のフィナーレだ。' {/ I- h5 y6 y7 k

. L5 ^! R# q1 f# Q: w# j5 o" ~数ヶ月後  フィレンツェ市内
0 v  v% g) M) h% k" q, C7 \$ X' ]0 Z+ l' e5 W# i. O
よし、次はサンタ・マリア教会に行こうぜ。この前来た時はそばを通りかかっただけだったからな。ドメニコの「聖母マリアの生涯」もマザッチョの「三位一体」も、今度こそゆっくり見ようぜ。お嬢がファーザーの後継者を指名して、コンクラーヴェも幕を下ろした。オレが言うのも変だけど、平和ってのはいいもんだな。わかったわかった、早く行こう。お前ほんっと元気だな。手錠を掛けられてた時のしおらしさはどこへ行ったんだ?まぁ、それはオレも同じか。こんなに笑ってる自分なんて、あの頃は想像もできなかった。そういや、ゲーテがこんなこと言ってんだ、「生の歓びは大きいけれども、自覚のある生の歓びはさらに大きい」って。それからこうも言ってた、「愛よ、お前こそはまことの生命の冠、休みなき幸」。今オレが幸せだと思うのは、全部お前のおかげだ。お前こそが、オレの生命の冠で、休みなき幸なんだ。ありがとう、こんなオレを愛してくれて。これからも一緒に過ごそう。同じ時をずっと生きよう。愛してる。
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